現地レポート

28. 西ベンガル州(5/18-6/15視察結果)

「インドの良さの詰まった大都市・コルカタ」

 

 地域情報

GDP: 6.07% (6th)  of Total GDP

面積: 88,752 平方キロメートル (2.70% )
人口: 91,348千人 (4th / 7.55%)
州都: Kolkata
主要言語: Bengali

   

※マップの赤い地域が西ベンガル州であり、青枠内がバングラディッシュ

 

イギリス植民地時代のベンガル州が、1947年のパキスタン・インド分離独立により、ベンガル州の西側に位置する西ベンガルと東側に位置するイスラム教を国教とするバングラディッシュに分離した。宗教的な違いはあるものの、いずれももとは同一の州であったため、西ベンガル州およびバングラディッシュのいずれも、主要な言語は、ベンガル語である。

西ベンガル州の大部分は平野であり、州東部にはガンジス川とブラフマプトラ川が大三角州を形成しベンガル湾に注いでいる。州人口の4人は3人は、直接的又は間接的に農業に従事しており、同州にとって農業は重要な産業に位置付けられている。

同州は、1977年よりインド共産党(マルクス派)を中心とした左翼戦線(Left Front)が約30年間にわたり一貫して安定的な政権を維持し、土地改革や農民運動などによる農村改革を積極的に進め、農村地域から支持されてきた。一方で、産業振興は軽視され、多くの資本逃避を招いた結果、インドの経済発展に乗り遅れた感はある。しかしながら、2011年の州議会選挙において野党であったトリムナール・コングレス党(草の根国民会議派)とコングレス党(国民会議派)の連立政権が実現し、トリムナール・コングレス党首のママタ・バナジール女史の強力なリーダシップのもと、大きな変化が期待されている。

 

 

 現地視察レポート(Kolkata)
2012年5月18日~6月15日、西ベンガル州の州都・コルカタを視察した。

 

(1) 市街中心

インドの4大都市のうち、東部に位置するコルカタの市街中心部には、インド植民地時代の面影を残す建物が少なくない。市街地中心部には古くからある建物が立ち並び、近代的なビルや商業施設が少ないように感じるのもコルカタの特徴との印象を受けた。

 

(2) 市街南部

コルカタ市街で広く知られたショッピングセンターであるSouth City Centerの様子。この辺りは、市街中心と比べると商店もまばらで、自動車やバスの交通量は、市街中心と比べて穏やかな地域である。

 

(3) 市街北部

市街北部のヒンドゥー教の寺院付近の様子。市街中心から離れると、アスファルトが敷かれていない道路や舗装中の道路などが散見された。

 

その他

● 2012年5月21日~6月7日の間、ブリティッシュ・カウンシル(コルカタ)の英語集中コースに参加した。
語学学校. ブリティッシュ・カウンシル コルカタ」のページで報告。

 

● 夕方のとある通り (市街中心部)

 

 

[視察を終えて]

コルカタへは、西ベンガル州の西側に位置するジャールカンド州から列車で入ったが、列車の車窓からの感想は、西ベンガル州は他の州に比べて、緑が生い茂り、川や池が多く見られ緑と水の豊かな地域との印象を受けた。また市街においては、イギリス植民地時代において長らく首都であった影響もあってか、街並みや建物の点で最もイギリス植民地の影響を残している街との印象を受けた。

インド北半分の都市の中で、気温も湿度も最も高く、気候という点においては、決して過ごしやすい場所ではなかったが、コルカタの物価は他の都市に比べて安く、交通機関もメトロ・オートリキシャ・タクシー・バス・路面電車など豊富にあり、さらに外国人ということで高額な値段を請求してこないため、値段交渉に無駄な時間を労せず、料理もまたインド料理に限らず比較的多くの料理があるため、生活しやすい街であった。

今回の視察では、市街地を中心に行ったため、次回の視察では計画都市として発展しているコルカタの一地域であるSlat Lake Cityを視察したい。